私の考える理想の施術

整体を習い始めて11年近くとなります。11年足らずで「私の考える理想の施術」と題して語るのはおこがましいことを重々承知の上で書かせて頂きます。予めお断りしておきますが、整体師11年目の現時点で私個人が考える理想の施術で、今後様々な施術経験を積んでいくうちに変わっていくかもしれません。

まず整体の目的として1)コリ固まった筋肉をほぐし血行を良くする、2)詰まった骨と骨の間の隙間を作り骨格を緩めて矯正することが挙げられます。東洋医学に「病は瘀血(おけつ)から起きる」との考え方があります。瘀血とは血行不良のことで、血液の流れが悪くなると様々な病気に繋がるということです。押圧・揉み等の手技によりコリ固まった筋肉をほぐすことで血液の流れを良くし、骨格矯正で骨の詰まりを取り除き椎間板や軟骨への負担を減らします。

上記のうちコリ固まった筋肉をほぐして血液の流れを良くすることが最優先であると思われます。コリをきちんとほぐさずに骨格矯正をしてもその場限りのすっきり感はありますが、血行が改善されていないため持続性がありません。そこで固いコリをほぐすためにはどのような施術、手技を行えば良いのかということとなります。

私は「押して捉えて揉む」を各々のコリの状態に対して最適に組み合わせられるかに尽きるかと思います。この3つの動作をそれぞれ説明すると、押すとは押圧の強さによりどれだけ深部のコリまで到達できるかです。捉えるとは筋肉が筋状に固い場合は逃げないように指に引っ掛けるというイメージとなりますでしょうか、鉄板のように固い筋肉の場合はその固い中でも少しでも指が入りやすい箇所、角度を指先で感じてそこに押圧点を集中させるイメージとなります。揉むとは捉えた筋肉を起点として周囲のコリをほぐすこと、つまり点から面にほぐす範囲を広げることとなります。

例えば、全体的に表面までコリ固まっている筋肉に対しては押すという動作に比重が置かれます。押圧を繰り返すことにより少しずつ指が深部に入っていくようになります。そこから少しでも指が入り易い箇所と角度を探ります。少しでもほぐし易い部分に押圧点を集中、つまりコリを捉えて揉む動作に入ります。まだまだ周囲は固くコリ固まっているので大きな揉みの動作はできません。大きく揉もうとしても捉えた筋肉を逃がしていまいます。初めは小さい面ながらも捉えた筋肉を逃がさずにほぐすことで確実に深部のコリがほぐれ、その範囲も広がって行きます。ある程度ほぐれると大きな揉みの動作でも深部のコリを捉えた状態で広範囲にほぐせるようになります。こうして確実に深部のコリをほぐすと共にほぐす範囲を広げていきます。

強く押してはいけない所は当然、捉えて揉む動作の比重が大きくなります。この「押して捉えて揉む」が三位一体となっていかに的確に施術できるかがより良い結果につながります。個々の身体、コリの状態は違います。経験を積みながらそれぞれの症状に最適な「押して捉えて揉む」動作を見極めて施術する必要があります。

私の施術が上手くいったとの判断基準は、施術直後のお客様の感想も大切ですが翌日、翌々日にお客様がどのように感じたかです。きちんと深部のコリがほぐせていれば翌日、翌々日により爽快感を感じます。コリ固まった筋肉をほぐすためには強く押し必要があります。固い所を強く押すのですから施術中は多少の痛みを感じます。施術直後は筋肉に多少の炎症は残ります。「副作用のない薬はない」との言葉がありますが、深部のコリをほぐすための避けられない副作用といったところでしょうか。その副作用をできるだけ小さなものとしてお客様から翌日、翌々日により楽になったとの感想を頂く、それが私の考える理想の施術となります。

今回は少し真面目に書いてみました。

 

 

整体 らくぅ〜。

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