整体師への道(3)

かなり間が空きましたが、6月30日のブログ「整体師への道(2)」の続きとなります。

前回は、新宿の身体調整学院へ通い始めたこところまで書きました。今回が最終回となります。

 

整体を学ぶため、当協会の前身である新宿にある身体調整学院に通い始めて数ヶ月が経った頃、教科書の基礎編も一通り終了しました。しかしまだまだ自分のものとなったと感じる施術はありませんでした。強いて言えば、うつ伏せでの下肢・足底部だけが少し自信を持って施術できるといった感じでした。

新宿で習ったことを草加の「らくぅ~。」に戻ってから金院長相手に復習します。時々、金院長の友達が店に遊びに来た時は練習台になってもらったりしました。私が整体を習う以前、お客さんが重なった時、金院長の施術が終わるまでお客さんに待合室で待ってもらうのではなくベッドに通して空気圧を使用した脚のマッサージ機でリラックスしてもらっていました。私が下肢・足底部の施術がある程度のレベルになった後は私が機械の代わりにつなぎ役となりました。その甲斐あってか下肢・足底部の施術に関しては久保田理事長から褒められるレベルになりました。

 

基礎編の実技試験を終え、次は応用編となります。基礎編は経絡(ツボとツボを結んだ気が流れる線)と経穴(ツボ)の場所を知り、それを的確に捉えるようになるための訓練と言ったところでしょうか。ツボを押す、あるいは押し回しするといった動作が中心となります。応用編では、固い凝りを本格的に強く押して揉みほぐして最後に骨格矯正をする技術を習得します。

 

応用編に入ってからは、お客さんに施術するための本格的な技術を習得することとなります。料理で言えば、基礎編は包丁を使用して食材である野菜や魚、肉の切り方を習得するようなものでしょうか。応用編は食材の状態を見極め、お客さんにお出しする美味しい料理を作る方法を習得するといったところでしょう。

応用編では、久保田理事長がお客さんを施術しながら試行錯誤して造り上げてきたほぐしの技術を学ぶこととなります。当然、教えてもらってすぐにできるものではありません。習った後は生徒同士で練習し合います。久保田理事長も生徒の練習台となり個々の施術についてアドバイスをします。ほとんどの生徒は新宿の学院での練習が主なものですが、私はその他に「らくぅ~。」でも練習する機会があり恵まれています。新宿で習ったことをお店に帰って練習しますが、金院長からの評判はすこぶる悪いものでした。以前、金院長から教わった肩甲骨の施術方法と久保田理事長から教わる肩甲骨の施術方法が違ったとします。当然、金院長相手に新宿で教わった施術方法を練習しようとします。初めから上手くできないので、受けている金院長はイライラします。最後には「あなたは久保田先生の真似なんかできないんだから、私の教えたやり方でやりなさい!」との一言。それでは、新宿まで教わりに行っている意味がありません。そんなことを言われながらも諦めずに新宿で習った事を反復練習しているうちに、新宿で下肢・足底部以外もお客さんを施術させてもらう機会を与えてもらえるようになりました。また「らくぅ~。」でも金院長からお客さんを施術する許可が出るようになりました。最後の仕上げは金院長がする状況ではありましたが。

 

「石の上にも3年」と言いますが、3年目となった頃には自分でもそれなりに自信を持てるようになりました。お客さんの反応も悪くなかったような気がします。しかし今から思えば、まだまだ未熟でありました。その後のお店の移転の決断、びわきゅうの取り組み、経営的にも浮き沈みもあり、私も整体に専念できた時期は終わりとなりました。しかし約3年、久保田理事長の下で伊藤先生はじめその他の生徒と整体を集中して学んだお蔭で基礎ができました。ITの仕事に戻りダブルワークとして整体をするようになったここ7年、整体に時間を割くことができない期間もあり、技術的に伸び悩み後退した時期もありました。しかしそんな時も当協会の整体道場に通い、努力を続けてきた結果が現在の私の施術レベルです。骨格矯正に関しては、まだまだ努力が必要なレベルですが、ほぐしに関しては金院長からも認められるレベルとなりました。

「継続は力なり」です。本当にこの10年間、支えてくれた方々に感謝です。

 

整体 らくぅ〜。

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